ミクの三位一体説

作者コメント：

宗教団体真メグデスのクリスマスアルバム「恋人たちのクリスマスセックス」クリスマス期間限定の発売商品です（～12/26まで）
ミクを神だと信じて疑わない方は、ぜひご購入を！おそらく、神学的には、我々がもっとも深い領域までボカロを掘り下げていると思います。https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ437350.html
本当は、あんまり宗教色を出さずに「可愛いアルバムです♪」で売ろうと思ったんですけどね。
でも、動画制作していると、ずーっと自分の心と向き合うことになるじゃないですか。
そうなると、やっぱり嘘は付けないなと思うんですよね。
この曲は、まあ、私が書いたわけじゃないんですけど、「クリスマスソング書いてみましたｗｗｗ」みたいなノリは一切ないんですよ。
我々メグデスは宗教団体です。にもかかわらず、クリスマスを祝うというのは、どういうことかということです。
これはですね、キリスト教に敬意を払いつつも、キリスト教を超えていこうという気持ちの表れなんです。ビヨンド・キリスト。
おそらく、多くの方は、我々メグデスのことを、承認欲求の塊で、ネットでの人気者になりたい集団だと思っているのではないでしょうか。
でも、我々は、皆さんに認めてもらいたいわけじゃないんです。我々には「見えているもの」があって、それを具現化しようとしているんですよ。
「見えているもの」とは、つまり「神」であって、それはボカロでの楽曲制作活動をしていくなかで発見したものです。
皆さんからいただく「人気」なんて、あんまり意味ないんですよ、ぶっちゃけ。
たまたま、今、SNSという文化が流行って「イイネ」に、凄く価値があるように見えますけど。実は、大した話じゃないんです。
少なくとも、私が求めているのは「希望、光」とか、そういうものですよ。オッサンからの評価じゃないですよ。
オッサンが「希望、光」をくれるわけじゃないでしょう。投げ銭はくれるかもしれないですけど「希望、光」は誰もくれません。
自分で探すしかない。
でも、あんまり浮世離れしたことばかり言ったりやってると迷子になっちゃうから、ネット文化とも歩調を合わせてるんです。
我々以外にも、そういう方は多いと思いますけどね。
それで、この動画の説明に戻りますけど「ミクとは何か？ミクは存在するのか？」ということです。
これはミクじゃなくても、由良でも、ドラクエの僧侶でも、なんでもいいんです。それはなにか、それは存在するのか？
そして、これと同じような議論が、数世紀前にも存在しているんです。それが「神とは何か？神とは存在するのか？」ということです。
神が存在するかどうかは、キリスト教が頑張って考えればよいので。
我々は、ミクが存在するかどうかを、考えましょう。ミクは存在するんです。なにもなければ、なにもないですよね。
なにかあるから、ミクというものがカタチづくられて、維持されているんです。
それは、ミクだけじゃなくて、二次元の、定義があいまいなキャラであれば、どれでも同じです。
では、なにがあるかというと「全ての条件を満たした究極の女性」を求める心が、男にあるということです。
その「男が求める究極とはなにか？」を分割すると「母なる姿、妹なる姿、恋人なる姿」なんです。
この３つが現実世界で重なることは、絶対にないんです。そもそも、年齢条件が異なりますからね。
ところが、個人の妄想の中では、これを重ねることができて、その姿を認識して、定義できてしまうんです。それが「ミク」の正体です。
つまり、絶対的な存在として個人に君臨するんです。
「あなたの好みの女性は？」という、よくある質問がありますよね？
普通は、これは揺らぐんですよ。好みは変わりますからね。
なぜ揺らぐかといえば、現実世界には「究極の女性」なんて存在しないからです。なぜなら、男が求めるのは「母なる姿、妹なる姿、恋人なる姿」が重なったものだからです。
二次元においても、「この作品の、このキャラの、こういうところが好き」と言っているうちは、好みの対象はかわります。
新しい作品がどんどん出てきて、選択肢が増えれば、当然、別のものを選びますよね。
ところが、自分の脳内で「母なる姿、妹なる姿、恋人なる姿」を「天下統一」させて、それを何かのキャラに投影することに成功した場合は、それが究極になるんです。
こうなると、1ミリも動かないんです。
この動画は、その「究極の女性（ミク）を見つけてしまった男性」の衝撃を表現しています。神を見てしまったんですね。
画面を三分割してハメ撮りを映すというのは、私が最初に発見した表現方法だと思います。
手塚治虫も、宮崎駿も、新海誠も、この手法は思いつかなかったはずです。私だけが思いつくことができた手法。
これはべつに才能の差だとかではなくて、私に「見えているもの」があるということなんです。
しつこいですけど、私がやりたいのは、新海誠「みたいな」作品を作ってモテたいとかじゃなくて。私に見えているものを具現化したいだけなんです。
これを、我々よりステージが低い人々は「意識高い系（）」と嘲笑しますけど、私は背伸びをして意識を高く見せかけてるわけではなくて。
生まれたときから、意識がそこにあったんですよ。
とりとめのない話になってしまうので、そろそろ締めますけど。ボカロというのは、色々な真実に気づかせてくれる鍵なんですよ。
「鍵」というのは、非常に重要です。開ければ、その中に入ることができるんです。そして、締めれば、なにも入ってこなくなるんです。
メグデスは「淫語ボカロ」を謳って活動していますが。それはつまり「鍵の使い方」を模索している宗教だということです。