DOAG NV round 3. Kasumi\'s maid in heaven

作者コメント：

霞はドノヴァンとPHASE-4の潜伏先がある南の島にいるという情報を情報屋から得た。その島のオーナー兼リゾート施設の経営者だったが、今では数少なくなったドノヴァン派の支援者だという。霞はすぐさまその島に向かった。その島に到着して約2週間が過ぎた。霞は島のホテルにあるカフェでウェイトレスとして働いていた。滞在費を削るためと、島の内情を内部から探るためであったが、島の規模が予想を上回る大きさであったのと、支援者自体は金銭的に支援しているだけで、ドノヴァン派の活動には直接関与していなかったのだ。霞の捜査は行き詰っていた。そんな焦る霞の耳に、「おお、貴男もですか」「いよいよ始まりますな」「ワシはコレが一年の楽しみでな。今からもう待ちきれんよ。ガッハッハッハッ・・・」「ところで、アレには参加するおつもりですか？「アレ？あぁ、アレのことね。いや、もうトシがトシですしなぁ。今回からは観る側に専念することにしますよ」霞がこの島に来て1週間を過ぎた頃から島に客足が増え始め、客の雰囲気も変わってきた。お互いに知らぬ客が顔を交す度に聴こえる“Naked Venus”あるいはNVの単語。霞を観る客の目も日を追うごとに、いやらしく血走ってくる。無理も無い。霞の衣装は南の島のリゾートとを意識してか？メイドキャップにビキニの水着（靴はウェイトレスシューズ）という出立であった。ただでさえ豊満な霞の肉体が晒された。しかも店は屋外にもオープン・テラスを設置し、更に注文が入れば海岸に居る客に飲み物や食事を運ぶこともあり、その為に霞は1週間足らずで見事に陽に焼けてしまっていた。「カスミさ～ん、注文入りました！コレ、ビーチに居る御客様に運んで」「は～～い！」霞はすぐに厨房に向かうと、一杯のカクテルを渡された。声の主と渡した相手は佐橋皆人（さはし　みなと）という霞より少し前に来たアルバイトで霞よりも1つ上の20歳というらしかったが、女慣れしてないのか？霞のダイナマイト・バディに圧倒されているのか？霞を直視できず、霞の身体をちらちらと恥ずかしそうに見ていた。霞はそれを気にもせず、佐橋からカクテルを受け取ると、客の居るビーチに向かった。「お待たせしました！」霞は注文した客の居るサマーベットの横にある丸テーブルにカクテルを置くと、屈むために客の目の前に霞の豊満な乳房の谷間が現われる。客の視線が痛い程伝わったが、「きゃっ！？」霞がテーブルにカクテルを置いた直後、霞の尻肉に“ムンズリ”とした感触が這う。客の手が霞のたっぷりと実った臀部を触ったのだ。客は霞の驚いた表情も気にせず今度は逆の手で“たわわ”に熟した乳房の片方を“ムンズ”と掴んで揉んだ。「お、御客様？困ります！ここはそういう店ではございません」霞は客を睨むことも怒ることもなく、客が手を放してくれるのを待った。「グヘへ、姉ちゃんいいカラダしてんじゃねぇか」太った毛むくじゃらなその中年客は、そう言って名残惜しそうに霞の房から手を放した。「まぁ、これで勘弁してくれや」気がつくと、ビキニにショーツの紐に米1＄札（日本円で約100円相当）が一枚挟まれていた。チップのつもりだろうが、乳と尻を触られた上に、日焼け跡を観られて100円程度では割にも合わない。男は更に、「姉ちゃん、Naked Venusに参加するんだろ？そのカラダが有れば優勝間違い無しだぜ」ここでもNaked Venusの単語が出てきた。そこでこの男にNaked Venusのことを尋ねてみることにした。Naked Venusそれは、この島で年に一度開かれる島全体を使ったヌード・コンテストのことで、開催期間中参加する女性は全裸で島中を歩き、それを目当てに男たち（見物客）が集まるという、島全体を使ったストリップ・ショーが展開されるという。その期間、島には見物に来た一般の男たち以外にも、Las VegasのShow Biz関係者（経営者やスカウト）から、ポルノ映画会社の社長やスカウト、ポルノ雑誌の編集者やカメラマン、更にハリウッドの映画会社のスカウトまで様々なセレブが集まるため、優勝でもすればスターやセレブの仲間入りも夢ではないとあって、世界各地から容姿に覚えのあるプロ・ダンサーやアマチュアのポール・ダンサーや普通の女子学生、更には夢破れた元オリンピック候補選手や夢（プロの道）を諦めたスポーツ選手など、たとえ優勝を逃してもスカウトの目に留まれば映画出演や雑誌のモデルになれる可能性もあるというこで様々な女性が集まってくるという。しかもこの大会の特徴のひとつとして、普通のストリップ・ショー＾だけでなく、交渉にもよるが、客とのLive sex show、つまりは「まな板ショー」が認められているという点である。以前に、客の目を引くためと、高得点を狙うために客とセックスする様子を観せた参加者が優勝した年があり、「まな板ショー」が優勝を決める大きなポイントとなったが、まな板ショーができる・できないで参加する女性に大きな格差が生じたため、運営はまな板ショーを禁じたが、その為に失望した客が続出し、客足が激減したり、（まな板ショー）復活を望む声もあり、運営が（まな板ショーを）認めたという経緯があるという。但し、まな板ショーは、衆人監視下でのセックスを強要されるので、交渉には成功しても、緊張から勃たず、性交に失敗し、大きく評価を落とすというデメリットも含まれている。また性交には成功しても相手との相性や客自身のテクニックも大きく絡んでくるので、一旦相性の良いパートナーにめぐり会えたら、相手が固定化するという傾向もある。実際AV女優は、相性の良い男優だけを“指名”する傾向があるといい、男優も女優に気に入られるために必死になるという。また、こうした「まな板ショー」の相手を務めた男たちが、ポルノ男優に転身するケースもあるといい、男たちにも意外なチャンスが巡ってくるという。運営もまな板ショーの相手となった客を「パートナー登録」すれば、滞在中の宿泊費・食費を参加女性と同様に免除するというメリットを設けた。更にもうひとつのジンクスとして、パートナーとなった男女がゴールイン（結婚）することも少なくなく、この島が縁で結婚した男女は生涯離婚することもなく幸せな一生を送れるというのだ。それを聞いた霞の脳裏には・・・浮かんだのは兄・疾風だった。その表情に男は、「よう姉ちゃん、姉ちゃんも好きな男がいるのかい？隅に置けねえなぁ～（笑）」男の笑い声で我に返った霞は逃げるように男の傍を離れ、店があるホテルに向かった。霞の背後からは、「姉ちゃん！応援してるからな！！　頑張れよ！！！」男は善意から言っているのであろうが、霞は振り向きもせず足早にその場を離れた。店内に戻ると、「あっ！カスミさん。待ってましたよ。支配人が御呼びですよ。すぐに支配人のPrivate roomに来てほしいそうです。」佐橋は慌てた口調で霞に伝えると、安心した顔をして厨房内に引っ込んでいった。「なんだろう？支配人が呼んでるって・・・　まさか！？」本来なら支配人の執務室に来るように言われるのが普通だと思うが、“寝室”のある私室に呼ばれたのである。しかしこの時の霞の脳裏には、「正体がバレたのではないか」という不安でいっぱいで、それどころではなかった。「失礼します」支配人の私室に入る霞。しかし、支配人から告げられたのは意外な言葉だった。