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裏・ホワイトデーの逆襲
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2019-03-1623:00
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faceF104
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黒「ねえ、ホワイトデーのマカロンだけどさ、もしかしてアレって…お姉ちゃんの入れ知恵だったりする?」白「あらやだ、入れ知恵だなんて人聞きの悪い。お姉ちゃんはただ、彼から『バレンタインにチョコをもらったのなんて初めてで、ホワイトデーのお返しも初めて。義理チョコならともかく、みんな本命チョコだし、俺、どうしたらいいんでしょう?』って相談されたから、お姉ちゃんとして親身にアドバイスしただけよ~?『自分の気持ちに素直に、みんなの気持ちに応えればいいのよ。大切な誰かに特別なお返しをするのもいいし、みんなに等しく感謝の気持ちを贈るのもいいし、それはキミが自分で決めればいいコトなの♡』ってね。それで、彼が『俺は、みんなに等しく感謝の気持ちを贈りたいです』って言うから、それならと、パティシエールとしてお菓子作りを手伝ってあげただけよ。ね?弟想いの、優しいお姉ちゃんでしょ~?」黒「あー、なるほど。そーゆー風に仕向けたワケね。道理で…女心に鈍感なアイツにしちゃ、出来すぎだと思ったわ」白「…ナニよ?さっきから、入れ知恵だとか仕向けたとか、なんとなく言葉にトゲがない?」黒「別に~。ただ、ふと思っただけよ。その『みんなに等しく感謝の気持ちを贈る』って…逆に言えば『誰か一人に特別なお返しなんかさせてやらない』って意味にもなるんじゃないかな~?って。それでいて、一見平等なように見せかけといて、ちゃっかり自分だけは、お菓子作りの特訓とやらを大義名分に、優しいお姉ちゃんアピールして、好感度と親密度を爆アゲ♡って…上手い寸法よね~?」白「…だったら、ナニ?彼は心を込めたお返しができて大喜び。みんなも彼の手作りお菓子がもらえて大喜び。誰も、損なんかしてないじゃない!?それとも…一番の彼女で、許嫁だから、自分にだけは特別なお返しして欲しかった?チョコレートシロップで、チンポに『ダ・イ・ス・キ』とでも書いて欲しかった!?」黒「…っ!ば、バカ姉貴には関係ないでしょっ!?だいたい自分はナンなのよ!?時間切れギリギリまで引っぱって期待持たせて、最後の最後に甘さ控えめホットチョコレートだなんて…狙いすぎにもほどがあるでしょ!?この天然腹黒バカ姉貴っ!!」白「なっ!ナニよナニよっ!!わざわざ自分に作れっこないレシピに挑んで自爆して、頑張ったけど失敗しちゃった健気なドジっ子アピールして、あざとく『私を食べて♡』パターンに持ってった子に言われたくないわよっ!?バレンタインなんだからチョコで勝負しなさいよね、チョコでっ!!」黒・白「う~~~!!」・・・・・・・・・・・黒「ママー!ママー!バカ姉貴がいじめたー!!あたし皇帝陛下なのに、バカ姉貴がいじめたーっ!!」白「ママー!ママー!バカ妹がぶったー!!お姉ちゃん皇帝陛下なのに、バカ妹がぶったーっ!!」母「おっ、久方ぶりじゃねぇか?おーしおし、んじゃほれ、コレ付けてとことん殺りな!ファイッ!!」みゃーみゃー!!にゃーにゃー!!ふぎゃーっ!!イ「…ね、ねえ?お姉ちゃんたち、どうしちゃったのアレ?いったい何事!?」ああ、イクは見るの初めてか。うん、お二人ともそこそこ武術の心得があるから、ガチで姉妹ゲンカやらかすと皇帝陛下が二人とも病院送りになって、政務がストップしかねないんだよ。で、母后陛下が『あたしの仕事増やすんじゃないよ!?どうしても殺りたいんなら、コレ付けておやり!!』って、肉球グローブ着用での猫パンチ合戦という帝室ルールを定めてね。まあ…結果的にああいう、微笑ましいんだか情けないんだかよく分からない、凄惨かつ平和なバトルが繰りひろげられるコトになったのさ。(溜息)イ「うそ!やだ!カワイイっ♡お兄ちゃん!私もアレ、欲しい欲しい欲しい~っ♡」はっはっは、イク?…いったいアレで、誰を殴るつもりなんだい?(優しいまなざし)