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裏・バレンタイン大作戦

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    2019-02-16
    23:00
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作者コメント:

始「なんじゃ、先客がおったか…」永「あら、おばあちゃん。おばあちゃんもやっぱり、むせかえるチョコの香りで悪酔いしちゃいました?」始「うむ。さすがにこの歳で小娘どもと一緒にはしゃぐと骨が折れる。じゃが、存外楽しいものであったわ」永「そりゃまあ、バレンタインは恋する乙女の晴れ舞台ですもん。あたしらオバサンには、荷が重いでしょ。それでも、一日だけでも、そんなオバサンを恋する乙女に戻しちゃうんだから…あの子も相当なタマだわ」始「あやつはのう…不思議な男じゃ。年甲斐もなくあやつのオンナとなったが、この二千年というもの、我は『女』ではあったが『オンナ』でなかったと思い知らされる。ほんに、おかしなオトコよ」永「とか言って、けっこうノリノリだったんじゃありません?さすがに、あのバカでかいホワイトチョコには笑いましたけどね。お茶目なおばあちゃんアピールしすぎでしょ?」始「ほざけ。そちの食いかけスニッ〇ーズに比べれば、なんぼかマシじゃ。アレで、気さくな年上お姉さんでもアピールしたつもりでおったのか?あやつは鈍感ゆえ、アレではただの『変なオバサン』じゃぞ?」永「あはは。いやー、これでもまだ一応、人妻なもんで。スッキリ独り身になってれば、手作りチョコのひとつくらい、こしらえてあげても良かったんだけどねえ…」始「ふむ。なにやら、亭主ともめておるらしいの。やはり原因は、例のアレか?」永「うん。まあ、無理もないっちゃ無理もないんだけど…って!なんでおばあちゃんが知ってんの!?ソレ知ってていいのは、機密保持レベル4以上のはずよっ!!」始「なに、蛇の道は蛇というヤツよ。こう、エシュロンをちょちょいとな」永「…コレだからウチの帝国、油断がなんないのよね。下手したら、あたしまでペンタゴンに目え付けられるじゃない。お願いだから、正式発表までは誰にも言わないでよ?こんなんで足元すくわれたら、あたし…おばあちゃんブッ殺すからね、物理的に?」始「おお、殺せるものなら殺してみよ!…と言いたいところじゃが、そちなら不老不死を殺す方法くらい発明しかねぬな。うむ、他言はせぬよ。我とてまだまだ命は惜しい。特に、あやつに抱かれてからというものはな。あと千年でも二千年でも、あやつと共に過ごしたい。時の果てるまで共に在りたい。我の願いは、それだけじゃ…」永「すっげー強欲だと思いますけど?(汗)まだチョコの酔いが残ってんでしょ、二千年も生きたクソババアの台詞じゃないもの。ほら、おばあちゃんもやります?酔い覚ましの迎え酒。オトメチックな悪酔いなんか吹っ飛んで、自分がもう女の子じゃないって自覚、取り戻せるわよ?」始「バーボンをラッパ飲みとは…確かに、女の飲み方ではないな。じゃが、ありがたくいただくとしよう。バレンタインももう終わった。お互い、クソババアとメスカマキリに戻る頃合じゃて」永「だーかーらー!メスカマキリはやめてって言ってんでしょ!?乙女心が傷つくんだからねっ!!」
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