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女たちの正妻戦争
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2019-01-0609:07
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作成者:
faceF104
原作:
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艦隊これくしょん-艦これ-
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作者コメント:
?「提督さん!またこんなところで油売ってたんですね!?早く鎮守府に戻って下さい!ブイン防衛作戦、ちっとも進捗してないんですから!!」二人で旅行雑誌の温泉特集を見ながら『この露天風呂いいね~♡あ、こっちの川魚料理も美味しそう~♡』などと平和な午後を過ごしていたら、どこからともなく現れた見知らぬ女が、あいつの腕にすがり付いてきた。黒「ちょ、ちょっと!なんなのアンタいきなり!?人のオトコにひっついて、いったいナニしてんのよ!!」?「なんなのって、そんなの決まってるじゃないですか。あたし、提督さんのお嫁さんです!ほら、ちゃんと指輪だってしてるでしょ?」そう言って、照れ臭そうに…それでいて見下すように微笑んで、女は左手の薬指を見せびらかす。黒「…ど、どういうコトよ!?あんた、あたしの知らないうちに、他の女と結婚なんかしてたの!?」今度は、あたしがあいつの胸ぐらを掴む番だった。浮気ぐらいならまだしも、他の女と結婚してるのを黙ってたなんて、裏切りにしたって酷すぎる!?「やめて下さい!提督さんに乱暴しないで!!たかがゲームキャラクターの分際で、失礼じゃありませんか!?」キャラクター?…なに、この女、頭おかしいの?皇帝陛下をつかまえて、ゲームキャラクターですって!??「あなたなんか、提督さんが暇つぶしにプレイしてるゲームに出てくる、ただのキャラクター。実在なんかしてない、プログラム通りに動く架空の登場人物。…そんなことも、気づいていなかったんですか?」その言葉に、ふと思い出した。こいつ…あいつが遊んでたゲームに出てくる、キャラクターじゃないの!?黒「ふざけんじゃないわよ!ゲームキャラクターはアンタでしょ!?あたしはこの帝国の皇帝で!そいつの彼女で!結婚の約束もしてて!…一番大切な彼女だって言ってくれて!一生ずっと愛してるってキスしてくれて!!双子のお姉ちゃんもいて!ラムとか友達もいっぱいいて!ベイちゃんにお料理も習ってて!!…それのどこが架空だってのよ!?寝言ほざくのもたいがいにしなさいよねっ!!」?「そう思ってる…いえ、そう思わされてるだけでしょ?でも、そんなもの、ログアウトして電源を落としたら、ぜんぶ消えちゃうウソの夢。艦隊指揮でお忙しい提督さんの気晴らしだから、多少は大目に見てきましたけど、今は重要な作戦が遂行中なんです。暇つぶしなんか、してもらってる時間はありません。だから、提督さんは返してもらいますよ?いいじゃないですか。どうせログアウトしたら、ぜんぶ忘れちゃうんですから?ゲームキャラクターって便利ですよね、お手軽で、都合のいいときだけかまってもらえて。別に、あなたが提督さんとキスしようがセックスしようが、あたしはぜんぜん気にしませんよ?焼きもち焼く気にもなりません。だって、そんなの…ぜんぶぜんぶ、ウソなんですから。また作戦が終わったら、提督さんの暇つぶしに付き合ってあげて下さいね。あたし、理解のあるお嫁さんですから、あなたと提督さんがどんなにイチャイチャしたって、生温かい目で見守ってあげます。それじゃ、そろそろ失礼しますね、ゲームの中だけの恋人さん♪」信じられるはずもない戯言なのに、言い返す言葉が出てこない。なぜだか涙が、ぽろぽろ頬を伝って止まらない。黒「ね…ねえ。このバカ女に、なんか言ってやってよ?あんたが提督だって、あたしがゲームキャラクターだって…この頭おかしいバカ女に、ウソもたいがいにしろって言ってやってよっ!!」なのに、あいつは、ちょっと困ったように苦笑しながら『…ごめん。キミのことは好きだけど、俺、そろそろ現実に戻るわ』と、あたしに背を向ける。女と仲良く腕を組み、目の前から陽炎のように消えていく。黒「待ってよ!行かないで!あたしのこと好きだって言ったじゃない!?愛してるって言ってくれたじゃない!!あれはウソなの!?みんなみんな、本当のことじゃなかったのっ!?」そして、あたしの目の前は…ううん、世界ぜんぶは、真っ暗闇に包まれた。黒「……っ!?」目を覚ますと、寝汗がびっしょりで涙が止まらなかった。胸は絞めつけられるように苦しくて、心臓もどきどきと早鐘を打っている。…夢、か。最低最悪の悪夢だ。こんな酷い夢、生まれてから一度も見たことはない。最悪だ。本当に最悪だ。横を見ると、あいつが、何の苦労もなさそうな寝顔で、呑気にいびきをかいている。ほっとする反面、無性に腹が立ったので、思いきり頬っぺたをつねってやった。あたしに…なんて夢見させるのよっ!?・・・・・・・・・・・・・・・・・黒「…っていう夢見ちゃってさ、もうサイアク!」ラ「ふ~ん。いわゆる『胡蝶の夢』ってヤツね。どちらが夢で、どちらが現実か、分からなくなるっていう。まあ、酷い夢なのは認めるけど、私としては、八つ当たりされた彼氏さんに同情しちゃうけどね」黒「だって!あいつが、あんなゲームしてるのが悪いんじゃない!?イベントとなると彼女ほったらかしてゲーム中毒になるだけでも腹立つのに、あんな夢まで見せられたらたまったもんじゃないわよ!!しかも言うにことかいて、あたしのこと架空のキャラクター扱いするなんて!ふざけんじゃないわよ、まったく!!」ラ「分かんないわよ~?パラレルワールドっていってね、この宇宙には、いくつもの異世界が無数に連なってるって理論があんのよ。それこそ、何から何まで一緒だけど、黒ちゃんの髪の毛が一本足りないことだけ違う異世界とか、黒ちゃんの顔が緑色で、頭から触角が二本生えてる異世界とかね。見分けがつかないような異世界から、似ても似つかない異世界まで、想像できる数だけほぼ無限の異世界がある、と。それで言えば、この世界では黒ちゃんも私も現実に存在する人間で、その子はゲームキャラクターだけど、逆にその子の世界では、その子が現実に存在する人間で、私たちがゲームキャラクターなのかもしれない。おまけに、もっと別の世界では、私たちもその子もみんなゲームキャラクターで、彼氏さんが一人でシコってるだけ…な~んて異世界だって、あるかもしれない。まあ、確かめる方法なんてどこにも無いから、ただの不可知論。頭の体操にしかならないけど」黒「ちょっと、やめてよね!あんたまであたしを脅かす気!?どこからどう見たって、あたしは実在の人間よ!あいつを好きな気持ちも、あいつにハメられまくったマンコも、架空なんかじゃなく本物なんだから!!」ラ「はいはい、ちょっと酸っぱくてしょっぱい黒ちゃんのオマンコは、まぎれもなく本物ですとも。彼氏さんも、気持ちイイって言ってくれてんでしょ?なら、イイじゃん?たとえ彼氏さんがどんだけゲームにハマってても、少なくともこの世界では、その子とオマンコされるコトだけは無いんだからさ~?」黒「…うん、まあ、そうなんだけどね。たぶんあんな夢見たのって、あいつがゲームにかまけて、あたしにかまってくれない淋しさから見ちゃったんじゃないかな?と思うのよ。だからさ、あたしもアカウント作って、同じゲームしてみたらどうかな?って。そしたら、共通の話題も増えるし、あいつと同じ世界を共有できるし。それにほら、ああいうネットのゲームって、フレンド登録したり、一緒にパーティー組んで協力プレイしたり、チャットでおしゃべりできたりもするんでしょ?それなら、現実の世界でもゲームの世界でも、いつでもあいつと一緒にいられるじゃない♡」ラ「あー。悪いんだけど、彼氏さんがやってるゲームって…そういうの確か、できなかったと思うよ?」黒「え?友軍艦隊とかあるんじゃないの?あれって、そういうコトじゃなかったの!?」ラ「うん。フレンド登録もできないし、協力プレイもできないし、チャットでおしゃべりもできないよ。そういうのは、また別のゲーム」黒「ええ~!?じゃあ、初期艦でスウェーデンの青い子がもらえるっていうのも…?」ラ「う~ん、ソコからか~(苦笑)」※というわけで、しばし投稿はお休みします。see you later,alligator.