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『前張りなんていらない』ダンス付きストーリー動画
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2025-06-1916:02
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作成者:
faceKOIMARI
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作者コメント:
MMDNovel(ダンス付きストーリー動画)を作りました!\n冒頭 5:30です。4K・フル尺\nhttps://www.patreon.com/posts/131797225ーーーーーーー ストーリー ーーーーーーー『前張りなんていらない』待ちに待った文化祭の日。ずっと楽しみにしていたダンスのはずなのに、わたしは自分でも驚くほど緊張していた。何度も深呼吸をした。部活動で練習を重ね、少しずつ上手になった自分を、披露できる日が来た。しかし、心臓がドキドキと跳ねる感覚は、どうしても収まらない。「古橋さん、大丈夫?」「波黄先輩……、なんだか心臓の音がすごいんです。」わたしは小さく息を吸う。心臓が、他の人にも聞こえるんじゃないかってくらい大きな音を出していた。「絶対大丈夫だよ。しろちゃんあんなに練習したんだよ。ステージに立ったらきっと平気だよ!」葵ちゃんが励ましてくれる。葵ちゃんだって、恥ずかしくて、緊張しているはずなのに。そう。ステージに立つんだ。みんなの前に立つ。この格好で。笑顔をつくり、手や足を広げて動き回る。お客さんにはクラスの友人もきっといる。そう考えるとまた膝が震えだす。ーーーわたしたちのダンス部は、毎年文化祭でダンスを披露してきた。ダンスが特別に注目を集めるのは、衣装のおかげでもある。素肌にぎりぎりまで近い衣装で踊ることで体のラインを細部までみせ、ごまかしの効かない表現ができるダンス。でも、今年はその衣装に問題があるらしい。波黄先輩の表情が暗い。「今年、前張りがダメだって……」「え、どうして…?、去年はよかったのに……」わたしは驚いて質問した。あの衣装はこの部活のシンボルだと思っていた。「今日の教員チェックで、駄目になっちゃって……」波黄先輩が答える。今年からコンプライアンスが厳しくなって、前張りは"学生にふさわしくない衣装"として、教員たちから却下されてしまったらしい。波黄先輩のニプレスのはみ出しをきっかけにこう指摘された。今の時代、私たちの衣装は"性的なもの"、"卑猥なもの"と受け取られてしまうリスクがあるらしい。先輩も必死に抗議したが、受け入れてもらえなかった。「そんな……わたしたち真剣にやってるのに……」部員たちは、悲しそうな顔をした。わたしたちの体を、"性的なもの"と受け取られたこともショックだったけど、ここまで準備してきたものが今になってダメになることもショックだった…。「ごめんなさい。私のせいなんだ……。私の乳首が大きいせいで……」波黄先輩が責任を感じ泣き出してしまった。その時、遥先輩が立ち上がった。「それなら、前張りを使わなかったらいいんじゃない!」一瞬、何を言っているのかわからなかった。――つまりこういうことだった。"衣装なんていらない。もともと、私たちのダンスは衣装から解放されたところにあるんだ"、と。遥先輩の声が静かな部室の中に反響した。「裸で踊っても、前張りさえ使わなければコンプライアンス的には問題ないはずよね?」「大丈夫なの?」九条先輩が不安げに尋ねると、波黄先輩も少し考えてから、うなずいた。「うん……。いけるかも。学校側からは前張りの使用しか禁止されてないし……。」でも、わたしは迷っていた。それってつまり、私たちの乳首や股間、もしかしたらその中までお客さんに見られるってことなんだよ。そんな気持ちを察して、遥先輩は優しく言う。「しろちゃん、わかるよ、恥ずかしい気持ち。でもね、裸だからこそ、わかることもあると思うの。」遥先輩の言う意味が少しだけわかる。大事なのは、技術や人にどう見られるかじゃなくて、まっさらな自分とどう向き合うかなんだ。ーーーその日から、わたしたちは毎日、練習に明け暮れた。布一枚ないだけで、ダンスが全く違うものに感じる。恥ずかしくて、みんなやっぱり動きが小さくなってしまう。鏡の前で自分の体を見つめながら踊る。最初はどうしても目を背けてしまった。それでも踊り続けるうちに、自分の裸にも、みんなの裸にも、少しづつ慣れていった。ーーー――「次は、…ダンス部です。」司会者の声に、わたしは立ち上がる。――「みんな、いくよ。」波黄先輩がステージへの階段を上がる。わたしも先輩に続く。そう、覚悟はできていたんだ。すべてをさらけ出す覚悟。胸を張って歩こうとするけど、どうしても俯いてしまう。お客さんの視線がわたしたちの体に集中しているのが分かる。音楽が始まるまでの時間が長い。恥ずかしさから雑念が湧き上がってくる。"あの男子、クラスの子だ"……"あのおじさん、すごく身体の写真ばっかり撮ってる"……よくないことばかり考えてしまう。――あたまの中がぐちゃぐちゃになったまま、私たちの音楽が流れ始める。でも心とは裏腹に、からだは音楽に合わせて動き始めた。ーーーーーーーーーーーーーー♪ダンス(2分)♪ーーーーーーーーーーーーーーダンスを終えて、わたしは息をはいた。足がガクガクと、気を抜いたら力が抜けそうだ。お腹の中心に、なにか変な熱さがある。「しろちゃん、やったね!」ステージを降りた瞬間、葵ちゃんが抱きついてきた。体は汗でびっしょりだったが、全然議と嫌じゃなかった。「もう、めっちゃすごかったよ!」「最初は恥ずかしさで死にそうだったけど、最後までやり切れたし、気持ちよかった。」眞妃さんが、恥ずかしそうに言うと、他の部員たちも笑ってうなずいた。「いまならこの格好でも、文化祭まわれるね。」葵ちゃんの冗談に、「いいねぇ、ホントにいっちゃう?」波黄先輩も笑って返す。「しろちゃん、最初は緊張してたのに、一番動けてたよ。」葵ちゃんの言葉に続いて、みんなもわたしを一斉に褒めはじめた。恥ずかしさと、そして達成感が重なって、思わず涙が出そうになる。その時、波黄先輩が、カメラを持った男性をつれてきた。「みんな!記念写真撮ってもらおう!思い出に残そうよ。」わたしは少し驚いたけれど、すぐに答えた。「はい!今日のこの瞬間を、撮ってもらいましょう。」みんな、汗だくで髪も乱れているけれど、そんなこと気にしない。今のこの恰好も、嘘のように気にならなかった。「ポーズどうする」葵ちゃんがきくと、「こんなのは?」波黄先輩が真っ赤な顔で大胆なポーズを決めている。「うわっ、先輩、すごい!」「最高!」「セクシー!」私たちは大きな声で笑いあう。「じゃ、撮りますよー。」それまでの緊張感が一気にとけ、みんなが同じポーズで笑顔になる。普段なら絶対できない恰好だ。でも、今の私たちは――最強だ!シャッターの音が響く。"この写真が一生残るんだ"と考えたとき、わたしが感じた気持ちは意外にも"恥ずかしさ"じゃなかった。――うれしい。わたしはそう感じた。からだが熱くなって、気が付いたら勝手に手を伸ばしていた。シャッター音に、"ダメなことをしている"と思った。でも同時に、この姿をたくさんの人に見られたいとも思ってしまう。それだけじゃない。この恰好でのダンス、自分の全部をさらけ出したこと、全てを見てほしい思った。わたしの良いところも悪いところも、隠したい思っているところも全部、――全部みんなに見てほしい。きっと、これががわたしたちの"表現"なんだ――