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『体を張った集客』

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    2025-10-31
    18:43
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作者コメント:

ストーリー付きの動画です。高画質版(2560×1440)https://www.patreon.com/posts/142393139キャラ差分×3https://www.patreon.com/posts/142393332ーーーーーーー ストーリー ーーーーーーー『体を張った集客』私は、千枝ちゃんがどれだけ一生懸命に頑張っているかを知っている。でも、学外イベント『オータムフェス』に選ばれた三人の中で、千枝ちゃんだけが明らかに浮いていた。経験も技術も、ほかの二人には及ばない――それは、私の目にもわかった。あの二人は本当に上手い。スタイルも良いし、動きのキレもすごい。全部の動作に、筋肉の一つ一つまで意識がはいってるのがわかる。千枝ちゃんが選ばれた理由は、まじめさとひたむきさだと思う。そのことは、千枝ちゃん自身が一番よくわかっていた。「……それで、正直、私のせいで人が集まらないかもって……」練習後、部室の前の廊下で部長と話す声が聞こえてきた。「大丈夫だよ。練習量は千枝ちゃんが一番じゃない」部長の励ます声が聞こえた。「でも……」迷うような声が、少し間をおいてこぼれた。千枝ちゃんの声にはいつもの明るさがない。メンバーに選ばれたときには、本当に嬉しそうだった千枝ちゃん。彼女の沈んだ声色に、私は胸の奥がざわついた。「よし、わかった。じゃあ明日の学校展、手伝ってもらっていい?集客しよう。」部長が明るい声を出す。「お客さんはね、ただ上手い人を見に来るんじゃないんだよ。多分、熱意をもらいにきてるんだ。千枝ちゃんの“必死さ”は強い武器だって、私は知ってるよ。」「明日の学校展の午後、踊って人を集めよう。技術がなくたって、千枝ちゃんの武器でやればいいんだよ。たとえば――目立つ衣装でやってみるとか。」「目立つ衣装……」千枝ちゃんが言葉を繰り返す。部長の声に熱がこもりはじめる。「普段なら絶対に着ないような……、派手だったり、ちょっと恥ずかしいくらいでいい。明日はお客さんの視線を集めることだけを考えよう。たとえ恰好悪くても……、ううん、むしろ“必死さ”が伝わるほうが、心には伝わるんだよ。」少しの沈黙。その間に、千枝ちゃんの迷いと覚悟がぶつかるのが分かる。千枝ちゃんの声が聞こえた。「……私、なんでもやってみます。できること、なんでも。」その声は、いつもの千枝ちゃんらしいひたむきさの中に見たことない強さもあった。私は心の中で「頑張れ」とつぶやく。千枝ちゃんならきっと大丈夫。明日の集客も、本番のステージもきっとうまくいく。
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