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地獄への道は善意で舗装されている

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    2020-04-09
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作者コメント:

セ「わ!わっ!わわっ!!どうしよどうしよっ!?ベイっ!いったいコレ、どうしたらイイのよお~っ!?」ベ「…う~ん。まずは火を止めて、フライパンの中身ぜんぶビニール袋に移して、お米の神様に『ムダづかいしちゃってごめんなさい!』って謝ってから…生ゴミ用のゴミ箱に捨てるしかないんじゃないかな?まあ、ココまで事態が悪化する前に止められなかった、あたしも悪いんだけどね?しかし、ナンなんだろうね…コレ?最初は確か、サフランライスだったような気もするんだけど、それがいつの間にやらチャーハンもどきになって、ジャンバラヤになったと思ったら次はパエリアによく似てるけど絶対違うナニか。リゾットで落ち着いてくれるかと思ったら、幅の広い意味でおかゆとしか表現できないナニかになって…今は、コレ。ナニか名前を付けたら、新しいお料理だって言い張れるんじゃない?『センちゃんの地獄ライス』とか?」セ「しょ!しょうがないでしょっ!!私、戦闘用ダッチワイフで、調理スキルなんか持ってないんだからっ!?」べ「それにしたって、奥様よりお料理の苦手な人とか初めて見たよ?なんでお料理しようなんて、大それた野望を抱いたの?」セ「そ、それは、その…週末また、ご主人様のお買い物のお供で出かけるから…手作りのお弁当作って、公園のベンチで二人で食べられたら…嬉しいかな~?って♡」べ「(うわっ!コイツ、乙女の顔してやがるぜ!?)ああ、そーゆーコトね。うん、近頃センちゃん、前よりも生き生きしてて毎日楽しそうだし、旦那様のハナシばっかりしてるもんね~♡…で、どうなの?昔のコト、旦那様に打ち明けたんでしょ?旦那様、なんて言って下さったの?」セ「う、うん…『主任さんの言う通り、センちゃんは天使だよ。センちゃんに護ってもらえるなんて、俺は幸せ者だな』って♡(ぽぽぽっ♡)」べ「(うっわ~?殴りて~!にやけたメス顔、ワケもなくブン殴ってやりて~!?)そっか、良かったじゃない♡でも、センちゃんには護衛っていう大切なお役目があるんだから、別にお料理とかまでしなくてイイんじゃない?お弁当なら、あたしが腕によりをかけて、美味しいの作ったげるよ?」セ「だからよっ!ご主人様、アンタのごはんを食べてるとき、すっごく幸せそうな顔してて…ええ、そうよっ!羨ましいのよっ!!私にも、私の作ったもの食べて…あんな幸せそうな顔、見せて欲しかったのよっ!?」あ~、くったびれた~。秀吉のヤツ、久しぶりだからってケツ穴からぜんぜんチンコ抜かせてくんないし、ソレ見てリンも負けじと顔面騎乗してくるし、黒陛下まで乱入してきて…もう、てんやわんやの大騒ぎでさ?ごはん前だけど小腹すいちゃったから、なんか軽く食べるモン無い?…って、ああ、出来立てホヤホヤのがあるじゃん?え?センちゃんが作ったの?へ~、楽しみだな~♡(ぱくっ)・・・・・・・・・・・・セ「…ひとまず小康状態に落ち着いたけど、お医者様が言うには『今夜が山』だって。どうしよどうしよっ!?ベイっ!いったい私、どうしたらイイのよお~っ!?」べ「ああ、うん、ナンとかなるんじゃない?おばあ様とラムセス様、いつも通り蘇生魔法のスタンバイに入ったし、術式起動したらあたしもサポートで入るし。まあ、いつものコトよ、いつもの(慣れ)」セ「う、うっ、うわあ~んっ!私もう、お料理なんか作らないっ!!あんな生物化学兵器、ご主人様に食べさせられないよ~っ!?」べ「ダメだよっ!お料理なんて、作り続けなくちゃ上手くならないんだから!?旦那様に美味しいって言ってもらいたいんでしょ?大丈夫!お料理はまず、味より愛情なんだから♡」
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