空母Ｈ

作者コメント：

ホ「ふんふんふ～ん♡ふふふ～ん♡」龍「なあ？ホーネットのヤツ、ナニ鼻歌まじりでタコス食うとんねん？えらい上機嫌やけど、なんぞエエことでもあったんか？」サ「ああ、アレはね。ほら、彼女って、空母機動部隊では一番の新人だったじゃない？だから今回、新規艦で空母が着任するからご機嫌なのよ。やっと後輩ができて、先輩風吹かせられるもの」龍「ほほう。そら、例の英国海軍の…ビクなんちゃら言う、舌噛みそうな名前の？」サ「ええ、ヴィクトリアス…私たちには、ロビンの呼び名のほうが馴染みがあるけどね。短い間だったけど西太平洋でも一緒だったのよ、懐かしいわ」龍「う～ん、それなんやけど。あんな、誰にも言うなや？ナイショやで？…ほれ、今回の海域、そろいもそろって性根の腐った海域ばっかやろ？ほんで、いつもなら『最終海域攻略は友軍艦隊が来てからが本番よ！』とか空元気しとる秘書艦も、さすがにブチ切れてもうて『もうヤだヤだヤだっ！こんな作戦もうヤだ！？あたしもう鎮守府帰るっ！！』ちゅうてピイピイ泣きが入ったらしいんや。提督と鹿島が必死になだめすかして3Pして、どうにかこうにか中出し五連発のアタマなでなで八時間で機嫌直したみたいやけど、そんくらい状況は最悪やねん。せやから、コトによったら今回は…武運つたなく最終海域リタイアっちゅうコトになるかもしれへん。ほんなら当然、新規空母かて『今回は御縁が無かったっちゅうコトで』になってまうやろ？まあ、そこらへん最終的に決めんのは提督なんやけど？」サ「ううん、大丈夫。たとえ今回出会えなくとも、いつかきっと出会える日が来るわ。酒匂ちゃんているでしょ？阿賀野型軽巡の。あの子、私と一緒にビキニで沈んでたんだけど、最初の遭遇機会は運悪くサルベージしてもらえなかったの。それで『ぴゃああ～！酒匂、提督さんに嫌われちゃったよお～っ！？』ってすごく泣いてたんだけど、それから一年後にようやくサルベージされて、めでたく提督やお姉さんたちと出会うことができたのね。だから、もし今回ロビンと出会えなかったとしても、いつかきっと出会える日は来るわ。なにも心配することなんて無いの。だって、艦娘と提督は、巡り会う運命の星の下に生まれてるんだもの。いくつもの出会いと別れを経て、いくつものすれ違いを乗り越えて、私たちは最愛の人に巡り会えたのよ？どんな意地悪な運命にだって、邪魔なんかさせないわ♡」龍「…おまはん、ド変態のスカタン裸族のクセして、たま～にむっちゃエエこと言うねんな？伊達に『シスター・サラ』たら呼ばれとるんとちゃうちゅうこっちゃ。せやな、昔のコトすぎて忘れとったわ。まだ段ボール箱も片付けんと寝袋でザコ寝しとった頃の鎮守府に、二人目の空母として着任したウチを、提督…めっちゃ嬉しそうに抱きしめて、喜んでくれたもんなあ。言うにことかいて『やっと赤城より燃費のイイ空母が来てくれた！これでボーキ破産しないで済む！』ぬかしよった。その晩は、もうアカンちゅうのに朝まで抜いてくれへんで、ホンマ死ぬかと思ったわ♡せやけど、うん…アレもコレも、大切な出会いやったんやなあ♡」ホ「あら、でこぼこコンビ（胸囲の格差社会的な意味で）じゃない。今朝の出撃ローテはあなたたち？さあ！今日も元気に出撃よ～！！待ってて愛しのヴィクトリアスちゃ～ん♡」龍「じゃかあしいわ！ボケっ！！エエハナシやったんが台無しやんかっ！？」